今国会で成立する予定のマイナンバー法によって、上場・非上場株式等の配当、譲渡にかかる所得が名寄せされることを、前回お伝えしました。
上場株式については、証券保管振替機構(ほふり)が管理する台帳に、番号を振ることになると考えられますが、このコストを誰が負担するのかという問題が残っています。
株主のマイナンバーを確実に把握し、間違いなく税の捕捉につなげるためには、相当の労力と注意義務が必要と考えられます。
このコストを「ほふり」が単独で負担することは困難と考えられるため、結果として株式の発行体(企業)が負担するものと予想されています。
株主数が相当数に及べば、極めて大きなコストを覚悟しなければならないと考えられます。
また、非上場会社においても、事務作業の負担は計り知れないと予想されます。